外国籍の方の氏名・住所表記(商業登記)
![](https://static.wixstatic.com/media/nsplsh_76346c5241637268427238~mv2_d_6000_4000_s_4_2.jpg/v1/fill/w_980,h_653,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/nsplsh_76346c5241637268427238~mv2_d_6000_4000_s_4_2.jpg)
最近立て続けに、外国籍の方が関わる登記のご依頼をいただいたので、
外国籍の方々と英語でのオンライン面談で、ご本人様確認と意思確認をいたしました。
そこで今回は、外国籍の方の氏名・住所表記について、ご説明したいと思います。
①外国籍の方の氏名表記
アルファベット表記はできないため、原音に近い発音のカタカナ文字で記載します。
日本人の方は、当然に氏→名の順で登記するため、外国籍の方も「氏→名の順(例 スミ
ス・ジョン)に引き直さなければならないという記載をネットで見かけますが、
これは署名証明書や宣誓供述書の日本語訳文の記載に従うため、「ジョン・スミス」と訳
してあれば、名→氏の順でも構いません。少なくとも当事務所が複数の法務局に問い合わ
せたところ、そのような回答を得ていますし、実際の履歴事項証明書でも、名→氏で登記
がされているので、訳文に合わせた表記で申請できます。
②外国籍の方の住所表記
国名は、正式名称で申請するようにしています。アメリカ合衆国、タイ王国など外務省の
HPの記載にならうとよいかと思います。
外務省HP:国・地域|外務省 (mofa.go.jp)
住所も氏名同様、原音に近い発音のカタカナ文字で記載します。
例えばアメリカの場合、
国名→郵便番号→州名→市名→番地、ストリート名(+アパート・スイート番号)の順で、
アメリカ合衆国90000カリフォルニア州ロサンゼルス、ウエストドライブ1000
のように表記します。
私は「州」以外の「市」「郡」などの訳語は使用せず、住所の中の「Dr」や「St」
も「ドライブ」「ストリート」と記載しています。
住所の中に、アパートやスイート番号がある場合は、
アメリカ合衆国90000カリフォルニア州ロサンゼルス、アップル・ストリート、スイート123
のようにストリートの後に記載します。
ご参考になれば幸いです。